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岡本尚文写真集『沖縄01外人住宅』は、下記店舗にて先行販売しております。

フォークシンガー、ミュージシャンの中川五郎と岡本尚文がコラボレーションして歌と映像を届けるシリーズ『Dig Music Gazette』、4年振り近日更新のお知らせです。

 フォークシンガー、ミュージシャンの中川五郎と岡本尚文がコラボレーションして歌と映像を届けるシリーズ『Dig Music Gazette』、4年振り、近日更新のお知らせです。
更新第一弾は「関東大震災朝鮮人差別三部作」のうちのひとつ「真新しい名刺」。
映像公開の前に、まずは中川五郎さんのコメントをアップします。

 

 

「真新しい名刺」中川五郎

 1923年(大正12年)9月の関東大震災の後、朝鮮人たちが暴動を起こすというデマが飛び交い、そのデマに煽られて自警団の男たちが朝鮮人や中国人、あるいは朝鮮人や中国人と間違えて日本人を襲い、殺害したり傷つける事件が各地で相次いだ。そのできごとに関連して、ぼくはこれまでに長い物語歌を3曲作っている。

 最初に作ったのは、1923年9月6日に千葉県の旧福田村で起こった事件のことを歌った「1923年福田村の虐殺」で、その事件は森達也さんの『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』の中に収められていた「ただこの事実を直視しよう」というエッセイを読んで初めて知り、その後様々な資料にもあたって2009年6月に歌にした。

 次に作ったのは、「トーキング烏山神社の椎ノ木ブルース」で、これは加藤直樹さんの『九月、東京の路上で 1923年関東大震災 ジェノサイドの残響』という本を読み、その中の9月2日の夜に東京の千歳烏山で起こった事件のことが書かれた「椎の木は誰のために」という文章をほとんどそのまま歌詞にして歌にしたものだ。

 そして3曲目が「真新しい名刺」だ。これは韓国を代表する詩人、随筆家で、文筆活動を通じて日韓両国の間にある「こころの壁」をうち崩すために大きな役割を果たした金素雲さん(1907〜1981)が、1954年9月に『文藝春秋』に書かれた「恩讐三十年」という連作の随筆の中の「真新しい名刺」の文章ほとんどすべてを歌詞にし、ウディ・ガスリーの「Tom Joad」のメロディに合わせて2015年夏に歌にしたものだ。金素雲さんの随筆は一人称で書かれていたが、ぼくは歌にするにあたって三人称に変えた。

 これらの3曲を今のところぼくは「関東大震災朝鮮人差別三部作」として歌っている。しかし朝鮮人の土工たちが殺傷されたことを歌った「トーキング烏山神社の椎ノ木ブルース」や朝鮮人と間違われて四国の行商人たちが虐殺されたことを歌った「1923年福田村の虐殺」と「真新しい名刺」は、同じ三部作でもその内容は大きく異なっている。舞台は関東ではなく大阪だし、事件も朝鮮人が襲われたり、傷つけられたり、殺されたりしたのではなく、集団リンチされそうになった朝鮮人が一人の日本人の出現によって救われている。

 ぼくが関東大震災直後のできごと、とりわけデマによって朝鮮人や中国人など異国の人たちが敵扱いされ、殺傷されたり、殺傷されそうになったできごとを歌うのは、それから94年後のこの国で、また同じようなデマが飛び交い、「朝鮮人を殺せ」と街中で大声で叫ぶ人たちが現れ、そんな浅ましい行動がみんなの力で駆逐されることもなく、ほとんどの人たちが見て見ぬ振りをして許しているからだ。そして昔と同じような事件がまたもや繰り返されようとしている。そんな状況の中、二度とそんな愚かなことを繰り返さないために、94年前に自分たちの国で何が起こったのか、自分たちの国の人たちが何をしたのか、ひとりひとりがその事実を今一度しっかりと見つめ、よく考えることがとても大切だとぼくは思っている。だからこそ今ぼくは90年以上も前にこの国で起こったことを次々に歌にして歌っているのだ。

 これらの「三部作」で、ぼくは事件を詳しく歌い、激しい怒りをぶつけている。しかし激しい怒りの奥には、人間とは素晴らしいものだ、人と人は信じ合えるものだ、人と人は助け合えるものだという強い思いがあり、ぼくは怒り以上にその思いをみんなに伝えたいがためにこれらの歌を歌っている。

「何だ、ヒューマニズムか」、「けっ、性善説かよ」と見下して言う人もきっといることだろう。それでもぼくは人を信じたいし、人間ってほんとうは素敵なんだと思っている。

 今こんな時代だからこそ、ぼくは「真新しい名刺」の中の金素雲青年を助けた西阪保治さんの「あたりまえ」の言葉が、とても大きな意味を、とても強い意味を持っているように思う。「日本人が」、「朝鮮人が」、「国籍が」、「血が」と大騒ぎする2017年のこの国の中で、ぼくは「人間っていったい何だろう」と繰り返し何度も考えながら、「真新しい名刺」を歌っている。

 

 

 

これまでの『Dig Music Gazette』はこちらから↓↓↓↓↓↓↓
http://okamotonaobumi.com/l_g_o_m_e_archive01.html#DMG01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| ミュージックビデオ | 20:41 | comments(0) | trackbacks(0) |
フォークシンガー、中川五郎の歌う「マブイグミ」の動画をアップしました。

昨夜の国立・地球屋での中川五郎・石原岳・玉井夕海のライブから、中川五郎「マブイグミ」の動画をアップしました。


エレクトリックギターは沖縄県東村高江から石原岳。


「マブイグミ」は沖縄についての歌です。

 

中川五郎さんとの動画のコラボレーションを含む life-goes-on Music Expressはこちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

http://okamotonaobumi.com/l_g_o_m_e.html

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| ミュージックビデオ | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
アメリカのフォーク歌手、ピート・シーガー逝く。
アメリカのフォーク歌手ピート・シーガーが亡くなった。

94年の人生の大半を反戦や環境運動に取り組み、それを歌ってきた人。
僕自身は彼が歌う歌を沢山は聞いたことがない。
日本のフォークシンガーがカバーして歌った歌を聞き、それに影響された。

2011年3月11日以降の世界ののなかで、なにか出来ることはないかと始めたこと。
フォークシンガーの中川五郎さんとの「Dig Music Gazette」。
3.11以降の世界について、自分たちが思うことを歌と映像で発信する。
憑かれるように収録したなかに、ピート・シーガーの関連した歌が4曲ある。
社会について考えた時にピート・シーガーの歌が近くにある。
彼がこの世界からいなくなっても、彼の残した歌が人びとのそばに寄り添って生き続けるだろう。
ありがとう、ピート・シーガーさん。

Dig Music Gazette 06
False From True(ほんものとにせもの)
http://okamotonaobumi.com/l_g_o_m_e_archive01.html#DMG06



Dig Music Gazette 05
「丸々赤ちゃん」
http://okamotonaobumi.com/l_g_o_m_e_archive01.html#DMG05

Dig Music Gazette 07
「腰まで泥まみれ」
http://okamotonaobumi.com/l_g_o_m_e_archive01.html#DMG07

Dig Music Gazette 11
「We Shall Overcome」(勝利を我らに)
http://okamotonaobumi.com/l_g_o_m_e.html#DMG11





 
| ミュージックビデオ | 08:14 | comments(0) | trackbacks(0) |
動画「坂田明 in 沖縄  高江音楽祭 2013.3.26」をYouTubeにアップしました
 動画「坂田明 in 沖縄  高江音楽祭 2013.3.26」をYouTubeにアップしました(24分)。

高江の森に響く音の精霊。

坂田さんの歌は森から海へと響いて行った。








| ミュージックビデオ | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
Dig Music Gazette 12「豊かな恵みの使い道」中川五郎 沖縄、普天間基地フェンス前で歌う。

 沖縄県宜野湾市、その市街地の中心にある普天間基地。

中心を米軍に切り取られて空洞になった街。

今ではオスプレイの帰還する基地として不気味な低周波を放っている。


 中川さんとこの基地の金網の前でこの「豊かな恵みの使い道」を収録した時、オスプレイはまだ配備されていなかった。けれど、そのことでこの基地が非常に危険で人の尊厳を踏みにじっていることに変わりはない。


 グルッと取り囲む金網が「ここ」と「そこ」を隔て、そこに生まれ育った人達の記憶を奪おうとする。

その金網の前で、中川さんは人間の尊厳について歌う。

それは本当に小さな行為だけれど、同じように少しずつ種を蒔いていくことを諦めない人達と繋がり、広がっていく。



 Dig Music Gazette 12「豊かな恵みの使い道」中川五郎リンク先

http://okamotonaobumi.com/l_g_o_m_e.html







| ミュージックビデオ | 08:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
Dig Music Gazette10 「Me And Bobby McGee」をアップしました。
 Dig Music Gazette10「Me And Bobby McGee」 

「Me And Bobby McGee」は1970年頃にクリス・クリストファースンとフレッド・フォスターが共作し、中川五郎さんはそれを日本語に訳して当初は「俺とボビー・マギー」というタイトルで歌っていた。

中川五郎さんの「Me And Bobby McGee」を聞くと『真夜中のカーボーイ』を思い出す。ジョーとラッツォの友情。フロリダへ向かう旅。

 1960年代後半から70年代前半にかけての、自由を求める気持ちを真っ直ぐに表したのがこの「Me And Bobby McGee」だ。

 この歌が発表されて40年、五郎さんはこの歌を歌い続け、この歌を生きて来た。

 今も旅をしながら歌い続けるフォークシンガー中川五郎さんの「Me And Bobby McGee」を聞いて、僕は何度も自由について考えるのだ。




| ミュージックビデオ | 14:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
「娘ジントーヨー 」勢理客オーケストラの動画をアップしました。
 
今年の1月、ミュージシャンの中川五郎さんとDig Music Gazetteと名付けた動画の撮影を沖縄で行った。
その時に中川さんが沖縄でライブをする場所のブッキングをしたのが、浦添市勢理客(じっちゃく)にあるライブハウス「groove」のオーナー上地一也さん。
上地さんはライブハウスのオーナーでもありながらベース奏者としていくつかのバンドに参加している。
その中で自らがリーダーとして活動しているバンドが勢理客オーケストラだ。

1月に会った時に感じるものがあって、ぜひとも音と映像でコラボレーションしたいと思い、その後Twitterなどでやり取りし、お互い次回の沖縄行きで何か出来ればと話し合っていた。
3月の滞在時に運良く勢理客オーケストラのライブが「groove」で行われるというので、取り敢えずハンディのカメラを1つ持って収録したのが今回の映像。
何の打合せもなくカメラをフリーな状態でフワフワと泳がせたワンシーン・ワンカットの映像であり、完成品というよりは試作のセッション=Bootlegという感じだが、これを叩き台にしてまた新たな収録が出来ればと思っている。

勢理客オーケストラはI.C.Pオーケストラやグローブ・ユニティー・オーケストラ、生活向上委員会などを思い出させる。
フリーな演奏ではあるけれど、実は上地さんのメロディアスなベースラインが基調になっている。
今回アップした「娘ジントーヨー」は沖縄の偉大な作曲家普久原恒勇さんの作品であり、勢理客オーケストラの演奏の中では異色の作品だと思う。
CD『普久原メロディー』で既に共演しているゲストのKINOさんの声がバンドの音と拮抗して、沖縄の歴史を記憶するフリーミュージックの音を奏でている。


画像はこちらをクリック↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓



| ミュージックビデオ | 12:26 | comments(0) | trackbacks(0) |
中川五郎、沖縄、農連市場で歌う。「同じ目の高さで」Dig Music Gazette08 
 Dig Music Gazette 08「同じ目の高さで」中川五郎、沖縄、農連市場で歌う。

中川五郎さんと1年前から始めたDig Music Gazetteも早いもので、もう8本目。
今回は今年の1月、那覇の農連市場の橋の上での収録。
この市場も再開発のため近く取り壊されて無くなってしまう。
沖縄で「アコークロー」と呼ばれる夕凪の時。
おしゃべりしながらカメラの前を横切る人やクルマ、街に響く生活の音。
そこで世界の子ども達の歌が歌われる。
その歌は世界中に響くだろうか。







| ミュージックビデオ | 09:18 | comments(0) | trackbacks(0) |
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