2016.07.31 Sunday
『シン・ゴシラ』が気になる
ポスターのビジュアルが良かったので、トレーラーみたら気になりだした『シン・ゴジラ』。
放射能から生まれたゴジラを庵野氏がどう描くのか。
昨年末に写真家の東松照明さんが亡くなった。
そして、年が明けて映画監督の大島渚さんが亡くなった。
1961年作『飼育』のスチールは東松さんが撮影したものだ。
まだ10代の頃、彼の映画を追いかけていた頃があった。
同時代というなら『愛のコリーダ』の頃。
300人劇場や日仏会館辺り、池袋の文芸座や横浜の黄金町の映画館、何処かの大学の学館へと。
今、大島さんの映画を振り返ると、色と議論という事が思い起こされる。
記憶だけを頼りに書くので間違っているかもしれないが、『日本の夜と霧』の黒。『日本春歌考』の白。『新宿泥棒日記』の赤。『夏の妹』の淡いブルー。そして、登場人物はいつも議論を交わしている。
常に時代と関わり、時代と拮抗する映画を作っていた人だった。
1970年後半、時代に異議申し立てするのも気恥ずかしい、燃えかすの時代に何とか自分自身を保っていけたのは、大島さんの映画がいつでも近くにあったからだと言っても間違ってはいないと思う。
まだまだ、見返されるべき映画が闇の中で待ち伏せている。
大島さん。どうか、次の世界でも暴れ回って下さい。