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フォトグラファー岡本尚文
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岡本尚文オフィシャルサイトはこちら

岡本尚文写真集『沖縄01外人住宅』は、下記店舗にて先行販売しております。

『シン・ゴシラ』が気になる
ポスターのビジュアルが良かったので、トレーラーみたら気になりだした『シン・ゴジラ』。
放射能から生まれたゴジラを庵野氏がどう描くのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

| 映画 | 19:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
市川準監督『トニー滝谷』をDVDで見る
10年近く寝かしていた市川準監督『トニー滝谷』をDVDで見る。

撮影はスチールカメラマンの広川泰士。

望遠カメラを多用したカメラワークと坂本龍一のピアノが埋めようの無い喪失感を静かに表す。

原作は村上春樹。

やはり、村上春樹原作の映画はナレーションが重要な位置を占めることになる。




 










 
| 映画 | 19:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
大島渚さんのこと。
 

昨年末に写真家の東松照明さんが亡くなった。

そして、年が明けて映画監督の大島渚さんが亡くなった。

1961年作『飼育』のスチールは東松さんが撮影したものだ。


まだ10代の頃、彼の映画を追いかけていた頃があった。

同時代というなら『愛のコリーダ』の頃。

300人劇場や日仏会館辺り、池袋の文芸座や横浜の黄金町の映画館、何処かの大学の学館へと。


今、大島さんの映画を振り返ると、色と議論という事が思い起こされる。

記憶だけを頼りに書くので間違っているかもしれないが、『日本の夜と霧』の黒。『日本春歌考』の白。『新宿泥棒日記』の赤。『夏の妹』の淡いブルー。そして、登場人物はいつも議論を交わしている。


 常に時代と関わり、時代と拮抗する映画を作っていた人だった。


 1970年後半、時代に異議申し立てするのも気恥ずかしい、燃えかすの時代に何とか自分自身を保っていけたのは、大島さんの映画がいつでも近くにあったからだと言っても間違ってはいないと思う。


まだまだ、見返されるべき映画が闇の中で待ち伏せている。

大島さん。どうか、次の世界でも暴れ回って下さい。





| 映画 | 22:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
『スケッチ・オブ・ミャーク』(監督・大西功一)を見る。
 沖縄県宮古諸島に歌い継がれてきた「神歌」「古謡」をミュージシャン・久保田麻琴を媒介として辿る映像。
 口承という形で伝えられてきた「神歌」や「古謡」は、今も生き生きと引き継がれているものもあり、もう既に継承されずに途絶えてしまったものもある。
 宮古で生活する人々が引き継いできた自然に対する畏怖と賞賛。
それをほとんどハンディと思われるカメラで時には淡々と、またある時は揺れ動く感情にまかせる様に撮影していく。

 ここで僕が目にするのは歴史を背負った唯一無二と言える顔。
そして、声と音。
 若き日に圧倒的な歌声で「池間口説(イケマクドゥチ)」を歌った嵩原清に久保田麻琴が新たにリミックスした音源を聞かせるシーン。
病院のベッドに横になる嵩原にそのCDを聞かせようとするが、もう大分弱っている嵩原は目も開けようともせずに眠っている。しかし、久保田がポータブルのCDプレイヤーで「池間口説」を再生すると嵩原は寝返りをうち、うなずき、久保田と握手し、そして久保田を抱き寄せ、もう力のなくなった腕で久保田の頭を何度も撫でる。
おそらく、この映画の中で一番感動的なシーン。
「音」が若き日の記憶と生への憧れを呼び覚ます瞬間。

 男性が主導する祭「ミャークヅツ」での男達の動きはぎこちない。
それに比べ女性達の口から言葉や唄が発せられる時。御嶽(ウタキ)の前で祈る手の仕草。糸を紡ぐオバーの指先。なんと軽やかで豊かな表情なんだろうと思う。
 沖縄で神事を行う時に多くの場合女性達によって執り行なわれるという事とどこか関係があるかの様だ。
 カメラはその女性達の生活、働く姿を追い続け、生きる事と神事は繋がっているということを証明する。

 『スケッチ・オブ・ミャーク』はオバー(おばあさん)、オジー(おじいさん)、そしてそれを引き継ぐ者の記憶と記録に関わる貴重な資料である。そして僕たちには、もう消えてしまった神事や宮古に生きた人々への想像力を喚起する。
 
 映像にはまだまだ出来ることがある。







| 映画 | 18:51 | comments(0) | trackbacks(0) |
アニメーション『放課後ミッドナイターズ』を見る。
 高校からの長い付き合いの友人が音楽を担当しているアニメーション『放課後ミッドナイターズ』を見た。
アメリカのアニメーションみたいに出来てます。
 音楽はとても良いですが、音響効果は最近の映画のおきまりでドルビーサウンドがギュワンギュワン言っていて僕の耳にはきつかった。
これはこの映画に限ったことではなくて、最近のエンターテインメント的な映画は音がとにかく大きくて疲れますね。
でもキャラクターデザインがなかなか可愛い『放課後ミッドナイターズ』。
ぜひ見てあげて下さい。



| 映画 | 23:29 | comments(0) | trackbacks(0) |
映画『あがた森魚ややデラックス』
シアターN渋谷で『あがた森魚ややデラックス』を見た。
昨年還暦を迎えたシンガー・ソングライターのあがた森魚が、北海道から沖縄まで67カ所をキャンピングカーで巡るツアーを追いかけたドキュメンタリーフィルム。
あがたと言えば「赤色エレジー」が有名だが、僕にとっては『日本少年(ヂパング・ボーイ)』の人だ。このアルバムは1976年に細野晴臣・鈴木慶一・矢野誠、その他大勢と共に作った夢と冒険のいっぱい詰まったアルバム。
この映画でキーとなるのは「佐藤敬子先生」。佐藤先生はあがた森魚が小樽の小学2年生の時の担任で、その後の人生に多大なる影響を与えた人だ。2001年には佐藤先生に捧げた『佐藤敬子先生はザンコクな人ですけど』というアルバムを作っている。
人生のどこかで出会い、それは長い人生のなかではほんの一瞬に感じられるほどだけれど、そのまま連れ去られるようにあがたの人生に影響を与えた佐藤先生。そんな自分自身を持て余してみたり、自信満々であったり、泣いたり、怒ったりと、映画は2008年のあがたを捕まえる。
後半、東京九段会館での豪華ゲストを迎えたコンサートの後、場面は小樽へ。最初のシーンは雪から始まるのだが、その雪の降る映像もあまり美しすぎずに(雪の降るシーンなどいくらでも演出出来るだろうに)あがたの歩くシーンへと繋がっていく。その演出にこの映画の姿勢を見たような気がした。それは過剰に演出せず、出来るかぎりありのままのあがた森魚を描くことなのだろう。




| 映画 | 14:53 | comments(0) | trackbacks(0) |
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